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小林 修一

山の彼方の空遠く

涙なしでは読めない、少年と少女の切ないラブストーリー。

二人の淡くて切ない純愛が、思いもかけない出来事に翻弄されていく。

プロローグ

山の彼方の空遠く
幸い住むとひとのいう

ああ、われひとと尋めゆきて
涙さしぐみかえり来ぬ

山のあなたになおとおく
幸い住むとひとのいう

つまらなくて何の装飾もなくありきたりな言葉だと思うが、今俺が君に送れる言葉はこれしかない。

どんな言葉で君への愛を綴っても、どんな言葉で嘆き悲しんでも、どんな言葉で悔い改めても、君はもう戻っては来ないのだから。

だから、これは君に贈る最初で最後の恋文だ。

君に最後に知って欲しかった俺の思いを、ここに綴ろうと思う。
32 printed pages
Original publication
2018
Publication year
2018
Publisher
micpub.com
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